佐々木要の日記です。
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ミズナラの床板にミズナラの椅子です。座っているのは150mmの取り皿、イタヤ、シュリ、ハン、セン。床や椅子の表情と塗装前の木の表情、時間の流れが見えます。

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十勝の空は昼頃から明るくなってきました。写真はサクラの木のお椀です。 120mm×70mmの量は味噌汁好きの私も大満足、毎朝庭のミツバを二、三本入れて美味しく飲んでいます。

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機械の増設をしました。わずかですが三相の通電も終わりました。作業台や刃物台の馬が出来ると動きそうです。中皿、ハン、ダケカンバ、セン、カツラ、イタヤ、ニレ、ホオ、シュリ。

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毎日の雨と曇りで体内時計が変になったようです。夜明け、北海道は午前3時半を過ぎると白み始めます。今日の始まり。大きめのセンお椀 135mm×70mm。

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良く晴れた5月の一日、ワサビの花です。今頃辛味もパワーアップしています。工房の有る中里、6月の日照時間は3時間とか畑の事が心配されています。

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昨日は札幌日帰りの出張、出掛けは雨でした。帰り日勝峠から雨。祭りの後の札幌で青空と初夏の日差しに出会いました。ダケカンバコブ材 拭き漆です。

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イチイの豆皿針葉樹は「十勝の木のうつわ」で殆ど使っていません。写真は唯一イチイを使った豆皿です。十勝で自然更新を続ける針葉樹はイチイ、エゾマツ、トドマツ、ゴヨウマツ、同じ木材となりますが使われ方は大違い。広葉樹専門工場担当でしたので樹皮での判別しかできません。材面で判別出来るように勉強、勉強。覚えられるかな。

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新作のウマです。刃物を支える台の事をウマと言います。足の部分はホオ材,胴はアサダです。最近見かけなくなった寸胴,短足、力持ちの北海道産の馬の事ををドサンコといいます。

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昨日の中里大運動会で古老が教えてくれました。「今年はコブシの花が咲かなかったなー」私もコブシの花を見なかったように思います。でも好天祈願できょうは晴れ。

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ロクロの機械に立てかけた板はヤチハンノキ(右)アカシデ(左)で同じカバの木の仲間です。ハンノキは空気にふれるとオレンジ色に発色します。冬の貯木場で見るとキハダと同じに遠くからも一目でわかります。20mm×200mm×2400mmの板材から中皿、小皿、豆皿、を墨付け

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1週間程十勝晴れが続きました。今日は一休みの曇り空。3日は変形ボールの材料を挽いてきました。予定の電話が夕方に決まってしまいました。ミズナラ、ハルニレ、カタスギ、挽いた材料は夜中までかけ墨付け。乾燥する前に制作します。、速さが必要。写真 ハルニレコブ

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中皿の素材を木取りすると、中皿に満たないサイズは140mmを筆頭に130mm、120mm,〜60mmまで加工します。そんな訳で広い教室も円形の棒グラフ状態。

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肌寒く霧雨の十勝です。ストーブ点火。グリーン材(生材)の加工に入っています。含水率の違いがどんな形になって現れるかがたのしみです。写真 タモ埋もれ木 205mm×20mm 無塗装

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薄日がさしてきました。七夕です。1ヶ月程先の銀座松屋スタイルコレクションにむけて下地作業を始めています。今年で4回目、いつもそうですが「十勝の木」の美しさを見ていただき普通に使える「木のうつわ」を作ります。今年は針葉樹も参加予定です。森のうつわになりそうです。
写真 庭の風景
5月9日〜5月22日の日記
5月24日〜6月10日の日記